プロフィール

「介護転職できるかな」運営者について
運営者:介護福祉士カニ(@kaigo_kani)
連絡先:こちらからお願いします
所有資格:介護福祉士・社会福祉主事

「介護転職できるかな」サイトポリシー
転職をリアルに自分事と思えたところから人生は動き出す
これが、私がこのサイトを訪れたあなたに最も伝えたいことです。
少しずつ変わってきてはいますが、日本ではいまだに多くの人が、
「ひとつの会社、職場で長く働くことが大事であり、成長につながる」
といった考え、価値観を持っています。
一方、欧米や、経済的にあっという間に日本を追い越した中国などでは、
「ひとつの会社、職場にこだわらず、何度も転職することで、その経験で成長していく」
という価値観が当たり前であり、スタンダードとなっています。
どちらの価値観が、より人間的な成長につながるのか?
答えは明らかですよね?
日本はバブル崩壊後、「失われた20年」と言われるほど経済がまったく成長しませんでしたし、
ひとり当たりがどれだけ価値を生み出しているかの指標となる労働生産性も、先進国で常に最下位クラス。
これらは、「転職」という環境を変える行動がいかに人間を成長させるかを証明しています。
それに、生物としての人間の進化、という大きい視点からも、
環境の変化が脳を大きくし、快適な生活の役に立ってきたという考えはもはや常識です。
私自身、10年以上勤めた会社を辞めて転職という決断をしたことで、
大きく人生が動き出しました。(詳しくはプロフィールを見てみてください。)
ひとりでも多くの人に、
「転職をリアルに自分事と思えたところから人生は動き出す」
とお伝えすることが、このサイトのポリシーです。
「介護転職できるかな」の方向性
- 新たな転職先として、介護という仕事に興味を持った方
- 現在介護関係の仕事をしている方
に向けて、介護の仕事に関する様々な情報を「わかりやすく、正直に、楽しく」お伝えすることを目的としています。
介護関係の仕事で約20年のキャリアを持つ運営者カタギリが、介護の現場目線に特化した、実際の転職の経験や、実際に様々な現場に関わらないとわからない空気感のようなところまで、わかりやすくお伝えしていきます。
よくWin-Winの関係と言われますが、こと介護の世界で目指すべきは、経営者、施設の利用者、それに介護の現場で働く人たちの、Win-Win-Win、3方向のウィンが必要だと考えています。
世間ではネガティブなイメージが先行しがちな介護の仕事ですが、公平な立場から、介護の仕事のメリット・デメリットを明確にして、あなたの決断の助けになりたいと考えています。
「介護福祉士カニ」のプロフィール
介護業界には自分から望んで入ったわけではありませんでした。
20代前半、大学を中退してふらふら遊んでいたところ、身内から紹介された仕事がたまたま介護でした。
実際仕事を始めるまでは、正直介護の仕事に良いイメージを持っていませんでした。
しかし実際に高齢者や障害を抱えた利用者の方々と接するうちに、世間的なしがらみが無い状態での人との触れ合いや、誰かの役に立てているという現実的な充足感から、介護の仕事って悪くないなと思い始めたことを覚えています。
最初の転職
だんだんと仕事に違和感を覚え始めたのは、最初の法人に勤めて10年ほど経ったころでしょうか。
若い頃はそれが当たり前だと思っていた、その法人の古い体質や、一部の上司の責任感の無さに不満を感じるようになりました。
ただ、それは今だからこうしてその違和感の原因をある程度明確にできますが、当時はまだ違和感をなんとなくとしか感じられず、モヤモヤとした気持ちを抱えたまま働いていたような気がします。
転機となったのは、私が36歳の時。
その8歳年下の後輩は、ある年の4月に同じ法人の別施設から転勤してきました。
私は彼とはウマが合いすぐに仲良くなったのですが、彼が転勤してきて2ヶ月ほどたったときに私に告げた言葉には驚かされました。
「この施設はやり方が古臭すぎるから、もう今月一杯で辞めます」
ずっとモヤモヤしたものを抱えながら、私には思いつかなかった選択肢。
社会に出て働くってこういうものだろうと思考停止していた、というのは今だからわかることです。
その言葉通り、彼はすぐにその法人を辞め転職して行きました。
で、その彼とはその後も連絡を取り合っていて、彼の転職先の様子を聞くことができました。
50代の若い理事長が事業をどんどん拡大していて、新しい方法や考えを取り入れ、若い人でも実力があればどんどん出世できる、今勤めている法人とはまるで正反対の法人である、と。
私はこの話を聞いてすぐに14年勤めた最初の職場を辞める決意を固め、1週間後には退職届を提出。
こうして36歳にして初めての転職を経験することになりました。
そこからの年月は本当にあっという間でした。
その転職先の法人では、若い人が多い特別養護老人ホームに配属されました。
人員的に余裕があるわけではないにも関わらず、利用者様一人ひとりにフィットするケアや、業務を効率化するための新しい施策など、全員で一丸となって取り組む職場で充実した日々を過ごしました。
2年目には一年で一番大きい行事の責任者を任され、
3年目にはユニットリーダーとなり、大変ながらも充実した日々を過ごしました。
2度目の転職
そんなある日、知り合いから、別の法人で施設の立ち上げを手伝ってほしいと声をかけられました。
悩みましたが、たった3年とはいえ濃い時間を過ごし、多くの経験と知識がついたとの自負もあり、
自分がどこまでできるか試したいという気持ちになり、2度目の転職をすることに。
結果、この2度目の転職は失敗ということになるのですが。
半年ほどの準備期間で、未経験の方も多かった中、
他のオープニングスタッフの皆さんと協力しながら体制を整えることができました。
施設がオープンして半年ほどは順調な滑り出しだったのですが、大きな問題点がありました。
その施設を経営する法人の理事長の考えがあまりにも古く、風通しが悪かったことです。
施設の利用者様の都合を考えないトップダウンの人事異動等で、施設の労働環境はだんだんと悪化していきました。
最初に勤めていた法人に似た、古い体質の組織でした。
私は上司や施設長に改善案を提案し続けましたが、独善的な理事長の決定を覆すことは難しく、悩んだ末に3度目の転職を決意しました。
3度目の転職、現在
現在の職場は、登録した介護専門の転職サイト経由で声をかけてくれた施設。
面接前に見学するなどして、じっくり検討した上で決めました。
まだ働き始めて日が浅いですが、チームで協力して仕事に取り組むという意識が高い職場で、学べることも多そうでこれからが楽しみです。
転職が当たり前の世界

最初の転職をしてからは、3年ほどで仕事を変えているといった感じです。
「職を転々としている」的なネガティブな見方をする人もいるかもしれません。
でも本人である私は、環境を変えるごとに新しい体験ができて、40歳を超えても成長できている実感があります。
少し前、日本を代表する企業であるトヨタの社長の口からもれた「終身雇用の維持はもはや難しい」という言葉が話題になりました。
戦後から長い間日本人の価値観のひとつとなってきた「終身雇用」。
ですが、これって実は世界的に見ても特殊な価値観なんです。
それでも長い間信じられてきたことから、いまだに多くの人が、ただ働く場所を変える「転職」に罪悪感のようなものを感じてしまっているのではないでしょうか。
私は言いたい。
転職ってむしろ、イイことしかないよ、と。
外の世界に関心を払わず、狭い世界で不満と引き換えに安定を手に入れ生き続ける、という選択が悪いというわけではないと思います。
ただ、それは非常にもったいない。
たぶん日本は高齢化で、70歳、80歳になっても健康に働き続ける人が多くなっていくでしょう。
それだけ長く活動するには、刺激が必要です。
環境の変化、そしてそれにともなう成長という刺激が。
転職は、そんな刺激と成長のための良いトリガーだと、実際に転職を体験して、私は思うのです。