介護の資格「介護職員初任者研修」は転職に必要?費用や難易度を解説!
こんにちは、「介護の転職できるかな」運営のカニ(@kaigo_kani)です。
この記事では……
・「介護職員初任者研修」ってなに?必要なの?
・それって難しい資格なの?お金かかる?
・「介護職員初任者研修」がなきゃ介護に転職できない?
あなたのこんな疑問や悩みを解決します!
◆介護の仕事をするなら「介護職員初任者研修」が 必須である2つの理由
◆「介護職員初任者研修」を取得するメリットは?
◆「介護職員初任者研修」の内容・費用・難易度は?
◆介護職員初任者研修は介護の転職に必要?
私自身介護福祉士を取得していて、実際に職場で同僚や後輩に資格取得のアドバイスをしてきました。「初任者研修」についても、個人だからこそできる、公平で実践的なアドバイスをすることができます。
「介護職員初任者研修」は介護の仕事をするなら必ず取ることになる資格です。わかりやすく解説していきます!
介護の仕事をするなら「介護職員初任者研修」が 必須である2つの理由
「介護職員初任者研修」は2013年4月から「ホームヘルパー2級」の代わりに導入された資格です。
「介護職員初任者研修」は介護の仕事をする上でほぼ必須と言っていい資格です。
介護の仕事は、最初は未経験・無資格でもOKな職場も多いですが、ほとんどの職場で働きながら受講することが求められます。
理由としては次の2つ。
1.介護の仕事を続ける上で必要になる国家資格「介護福祉士」のファーストステップになるから
2.「介護職員初任者研修」を修了していないとできない仕事があるから
それぞれ解説していきます。
介護の仕事を続ける上で必要になる国家資格「介護福祉士」のファーストステップになるから
まず下の表を見てみてください。
ケアマネージャー | 国家資格。900日以上の実務経験が必要 |
介護福祉士 | 国家資格。養成施設卒業か3年以上の実務経験が必要 |
介護福祉士実務者研修 | 介護福祉士受験に必要 |
介護職員初任者研修 | 介護の仕事の理念や基本的知識を学べる |
この4つの資格を下から順番に取得していくというのが、介護の仕事のキャリアアップの王道パターンです。国家資格「介護福祉士」になれば、転職に困ることは無くなりますし、資格手当がある職場も多く安心して介護の仕事を続けることができます。
「介護職員初任者研修」はこのキャリアアップの最初のステップなので、介護の仕事をする上で必要な資格になります。
「介護職員初任者研修」を修了していないとできない仕事があるから
「介護職員初任者研修」がないと原則「身体介護」をすることができないことになっています。身体介護とは、利用者さんの身体に直接的に関わる食事や排泄などの介護のこと。
ですので、未経験・無資格で介護の仕事を始めた場合は基本的に、介護助手や介護補助員という立場で仕事をしながら「介護職員初任者研修」を受講して、修了後に正式に、身体介護もできる介護職員になるというステップを踏みます。
また、訪問介護、訪問入浴などの訪問系サービス、介護タクシーは「介護職員初任者研修」を修了していないと、仕事に就くこと自体できません。
以上の理由から、「介護職員初任者研修」は介護の仕事をする上では必須の資格になっています。
「介護職員初任者研修」を取得するメリットは?
「介護職員初任者研修」を取得するメリットは
・介護の仕事で選択肢が広がり、転職にも有利に!
・介護の基本的な知識がついて、不安なく仕事ができるようになる
それぞれ見ていきましょう。
介護の仕事で選択肢が広がり、転職にも有利に!
「介護職員初任者研修」 を取得すると介護の仕事の選択肢が大きく広がります。
「介護職員初任者研修」を修了することで、食事や排泄、入浴といった身体介護が行えるようになり、どんな介護の現場でも働けるようになるからです。
介護の仕事が未経験でも、「介護職員初任者研修」 があるだけで求人数は一気に増えますし、訪問介護や介護タクシーなど、応募できる職種も広がるので、介護の転職で大きく有利になります。
介護の基本的な知識がついて、不安なく仕事ができるようになる
「介護職員初任者研修」を取得することで、不安なく自信を持って仕事ができるようになります。
研修で、人間の身体の仕組みや介護技術の基本、基礎的な医学的知識など、介護に必要な知識を一通り学ぶことができるからです。
未経験で介護の仕事に入ると、利用者さんの体調不良など次々出てくる問題にどう対処していいかわからず、不安を感じることも多いと思います。
「介護職員初任者研修」で基本的な知識が一通り備われば、問題解決の手がかりが増えて、少しずつ自信を持って日々仕事をしていくことができるようになってきます。
「介護職員初任者研修」の内容・費用・難易度は?
ここからは、より具体的に「介護職員初任者研修」の受講内容、受講にかかる費用、資格取得の難しさについて解説していきます。
「介護職員初任者研修」の内容
「介護職員初任者研修」は介護の仕事をしようとする人なら年齢、経験の有無に関わらず誰でも受講することができます。
研修は全国各地の、都道府県から許可を得たスクールなどで行われます。
研修内容は下の表の通りで、合計130時間となっています。
研修科目 | 時間 |
1.職務の理解 | 6時間 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
3.介護の基本 | 6時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
6.老化の理解 | 6時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 |
8.障害の理解 | 3時間 |
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
10.振り返り | 4時間 |
「厚生労働省・介護員養成研修の取扱規則について」より抜粋
「こころとからだのしくみと生活支援技術」だけやけに長い75時間が割り振られていますが、これは朝起きてから就寝するまでの、一連の介助の流れを実習も含めて学ぶ内容になっているからです。
内容はどのスクールで受講しても同じですが、スクールによって短期集中、夜間、土日、通信など様々なプログラムが用意されています。
働きながら受講するなら夜間や土日のプログラムを、少しでも早く資格を取りたいなら短期集中のプログラムを、という感じで、あなたの希望するプログラムを提供するスクールを選んで受講することになります。
なお、通信(自宅で研修を進める受講方法)での受講は130時間中の40.5時間まで、と上限が決められていて、通信だけで「介護職員初任者研修」を受講することはできません。
「介護職員初任者研修」にかかる費用
受講するスクールによって約3万円から約10万円と様々です。
介護転職サイトの中には、無料で「介護職員初任者研修」の資格取得ができる「かいご畑」のようなサイトもあります。
仕事も紹介してもらえて、3万円以上かかる「介護職員初任者研修」が無料で取得できる、一石二鳥のサイトを利用すると、お得に資格取得ができます。
また、下のリンクから無料で、近所で「介護職員初任者研修」が受講できるスクールの資料を請求できるので、あなたの条件にあったスクールを探してみてください。
「介護職員初任者研修」は難しい?
130時間の研修のあと、修了評価として1時間の筆記試験があります。
この試験は、はっきり言って簡単です。
そもそも「介護職員初任者研修」という資格は、その名の通り130時間の研修で基本的なことを学びましょうね、という内容であり、最後の筆記試験はあくまで研修をしっかり受けたかを確認する程度の位置づけだからです。
実際、99%の人が1回で合格しますし、万が一不合格でも合格するまでやり直しの試験を受けることができるようになっています。
決められた研修を最後までしっかり受講すれば、問題なく「介護職員初任者研修」の資格は取得できる、ということです。
「介護職員初任者研修」は介護の転職に必要?
介護の仕事を始める段階では「介護職員初任者研修」は無くても大丈夫です。
資格なし・未経験OKの求人は多くあります。
ですが、あった方が有利であることも事実ですし、介護の仕事を続けるならいずれは取ることになる資格です。
というわけで、資格なし・未経験から「介護職員初任者研修」の資格を取る鉄板ルートを2つ紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
1.もしあなたが、すぐにでも介護の世界に飛び込んでみたい、というのなら転職サイトの中から未経験OKの職場を選んで応募しましょう。「介護職員初任者研修」は、働きながらでも十分に取れる資格です。
2.今すぐにではないけど介護の仕事に転職することを考えている、というあなた。
「介護職員初任者研修」は今現在の仕事を続けながらでもかんたんに取ることができる資格なので、コチラから資料請求してみましょう。